ふくちゃんの「暇つぶしの独り言」     13-3-2  
      ことが必要だ。そのためには思い切って「ジャンプ」しなければならない。ジャンプした者だけが『黄金の林住期』を迎えることが出来るのだ」と言うのです。
 退職を機に見事に転身を果たした人を知らないわけではありませんが、実際にはそれぞれ事情があってジャンプ出来ないのが現実のようです。五木氏は「一〇〇%実現しなくても、五十%、いや一〇%でも実現したらめっけもの。できなくて、もともとだ」とも言います。
そうなんです。あまり窮屈に考えず、目を瞑って「エイ」とばかりにジャンプするのも確かに一案ですが、身近なもの(物+人)から順に「断捨離+改」して、シンプルに生きることから始めては如何でしょうか。



五木寛之著



平成19年版

幻冬舎

1400円
  この本は人生の後半を迎えた人達への五木寛之氏渾身
の応援歌だと思います。
 古代インドでは、人生を学生期・家住期・林住期・遊
行期の四つに分け、「学生期」は準備時代、「家住期」
は働き、家族を作り責任を果す時期であり、「林住期」
は勤めを終えた後に迎える「第三の人生」のことです。
 五木氏は、一番華やかに見える家住期よりも「林住期こそが人生の黄金期だ」と断言します。
 「人生の前半は世のため人のために働いた。残された
後半こそ、自らの生きがいを求め、自分のために生きる
季節なのだ」「趣味に生きるのも良い、仕事を続けるの
も良いが、その目的を『必要』から『興味』に切替える 「林住期」は人生の黄金期だ