並木籔蕎麦の二代目・故堀田平七郎氏の遺文。自伝である
と同時に氏の蕎麦哲学が開陳されている。伝統を守りなが
ら新しきを加え次へ繋いでゆく家業の厳しさが良く伝わって
くる。
「蕎麦を作るのも退屈です。毎日毎日
、
同じ仕事を繰り返し
ているのですから」「同じことの繰り返しを、手を抜かずにこ
ま
めにする。そこからいいものが生まれてくるのです」と氏は
言う。
柴田書店
税込み価格 1500円
186頁