![]() |
||||||
そば切り発祥の地は諸説あって喧しい。信州本山の宿・甲州棲雲寺・福岡承天寺・京都禅林等である。前三者は伝聞・伝説に止 まっていて裏付けはない。そこへ行くと、京都禅林説は丹念な古文書の探査結果を踏まえている。提唱者の伊藤汎氏は著書で、 京都・相国寺の「蔭涼軒日録」に「松茸折一合、蕎麦折一合、賜林光院」の記述(1438年)があり、他の記述・表現との比較突合の 結果、実はこれが「そば切り」のことだと指摘するのである。新説を唱えるに足る考証であると思われる。京都禅林で誕生したそば 切りが臨済宗禅寺伝いに東山道(現中山道)を東方に進み木曽街道を北上(定勝寺・本山宿)し江戸に至る。下諏訪からは甲州街 道で棲雲寺にもつながる。長野の郷土史家・関保男氏も「上方から伝来し木曽街道を北上した可能性が高い」と述べている。 |
||||||
今井(大阪・道頓堀) 16-9-30 | 相国寺と定勝寺 | 平井(藤沢) 16-9-8 | ||||
![]() |
![]() ![]() |
![]() |
||||
昭和21年創業の老舗。200年ほど前に奈 良の今井町から転居してきた。「今井の出 汁」が完成したのが昭和24年、今も守り続 けている。宵待柳と行燈の店として有名。 戦後の道頓堀発展の生き証人である。 |
上段は京都の相国寺山門。臨済宗相国 寺派大本山。1392年足利義満が創建。 下段は臨済宗妙心寺派の定勝寺。木曽 路では最古刹。これまで「そば切り」の初 見とされる番匠作事日記が残されている。 |
洗練された蕎麦である。東京・神保町の 「松翁」で修業して開店。兄弟が仲良く仕 事を分担し経営する。2009年にミシュラン 一つ星を獲得する。開店前から行列ので きる繁盛店である。お洒落な店内。 |
||||
|
||||||
Top |