街が蕎麦屋で溢れている(越前編1)・・・少し大袈裟ですが・・・     07-11-26
 最近、関西では福井産粉に人気がでているように思われる。とりわけ在来種(小粒)が珍重されている。福井といえば今日では「越前お
ろし蕎麦」の名で、辛味大根汁とともに全国にあまねく知れ渡っている。しょう油が高価で入手が困難だった江戸時代前中期頃までは、
「大根の絞り汁」や「みそ」を使う地方が一般的であったという。
、越前でのそばの普及は、武将・朝倉孝景が1470年代に戦時用食料とし
て栽培を奨励したのが始まりで、江戸時代、武生の領主・本多富正が広く普及させたと伝えられるている。
蕎麦切りが出現したのも恐ら
くこの時代以降であろう。現在では信州や出雲と並んで全国有数の「蕎麦どころ」である。
1986年には全国で始めて「越前そば道場」が
開かれ、1996年には「全日本素人そば打ち名人大会」が開催されている。「越前おろし蕎麦」の名は、明治天皇由来の古事とされる。
そば蔵 谷 川(武生) 06-7-25 忠兵衛(今庄) 06-7-25 かめや(武生) 06-7-25
「武生に行ったら是非”谷川”へお寄りなさい」
と聞いたのが半年前。注文した「太切り粗挽き
十割蕎麦」、しっかりとした歯ごたえがある。
民家の蔵を改造して蕎麦屋にした。主人は脱
サラ族。武生を代表する名店に名をを連ねる。

 今庄駅の真前にある古屋。 熊皮の敷物
に座り、囲炉裏を囲んで蕎麦を手繰る。な
かなか味わえない雰囲気。裏庭の小さな
池には鯉が数匹。若い美人姉妹がサービ
ス役を務めてくれる。
薫り高い十割蕎麦。
 新しく大きな店舗。店内も広く大勢の客で賑わっている。観光客を狙った蕎麦屋のようだ。蕎麦は七三。
蕎麦と健康 蕎麦は身体に良いと昔から伝えられているが、詳しく解明されてきたのは最近のことである。蕎麦粉は特有の成分として
「ルチン」(ポリフェノールの一種)を大量に含有している。 その量は米の100倍、小麦粉の10倍と言われる。 ルチンは毛細血管を強く
すると同時に、「さらさら血液」を造り、高血圧予防、血流改善の効果があることが分かってきた。 また、人間の老化、アレルギー、ガン
などの原因に「活性酸素」があり、紫外線はそれを増強するとされているが、ポリフェノールには紫外線から人間を守る効果のあることも
明らかになった。一昔前 「赤ワインブーム」が起こったことがあるが、蕎麦粉100gには赤ワイングラス一杯分のポリフェノール〔40mg)が
含まれることがわかった。
韃靼蕎麦にはその百倍あるという。 更に蕎麦は「植物繊維」が多く一日一人前で必要量の二割をを満たす。
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