ソバの起源地は何処か?                11-11-3 
「そば起源の地は何処か」と、私を蕎麦好きと知る友人から聞かれることが多い。「ソバ(穀物)は中国だが、蕎麦(切り麺)は日本」
と答えることにしている。「そば」は曖昧な言葉だ。さて本題の「ソバの起源」だが、かつてはバイカル湖周辺の北方起源説が有力で
あったが、京大・大西名誉教授により「中国南部・雲貴高原が起源地であり、此処から広くユーラシア大陸各地へ伝播していった」
ことが明らかになった。日本への渡来は、中国南部から直接海上ルートで入ってきたコメとは異なり、中国北部から朝鮮→対馬→
九州のルートを辿ったとされる。高温多湿に弱いソバの特性のためであろう。更にシベリア→北海道・東北の日本海岸ルートを加
える「日本渡来二元説」もある。ソバを素材とした麺は・朝鮮・中国・ブータンにもあるが、いずれも「押し出し麺」が主であるという。
まき埜(大阪・福島) 11-4-11 山獲(三田市) 11-4-12 木田(豊中市) 11-3-30
JR梅田と福島のほぼ中間にある。マンショ
ン1階の小奇麗な入り口。棚に花と陶器が
飾られ、間接照明、BGMはジャズ。「粗挽
き」は打たないといっていたが現在は品書
きに並んでいる。進歩と理解したい。
JR新三田から車で約30分。山間の一軒
家。主人は通信機メーカー・ゴルフ場設
計も経験した脱サラ職人。猪・鹿肉・アマ
ゴの焼き物と三田の地酒に酔う。夫婦と
娘さん三人の店。蕎麦は粗挽き本格派。
創業4年の新進気鋭。千葉・我孫子の旭
庵で8年修業した。店主の感性が光る木
組みの椅子、個性的な品書き。珍しく若い
女性二人がサービス。蕎麦は粗挽きだが
やや白くやや硬くざらつく食感。細切り。
ソバそば蕎麦 Sobaを日本語表記すると「ソバ・そば・蕎麦」になる。蕎麦関係の書籍を見ると、「ソバ」は種子・穀物等
を表す場合に使われているが、「そば・蕎麦」は必ずしも使われ方が一定しないように思われる。種子の場合は「ソバ」、粉になる
と「そば」、食べるときは「蕎麦」だ、とする出世魚説もあるが一般ルールにはなっていない。永山寛康氏は自著「ソバ、そば、蕎麦
の楽しき人生」の中で、「ソバ」は主に植物・原料、「そば」は食材や一般的な食べ物、「蕎麦」は切り麺の場合に使うとしている。
その他にも諸説あるようだが、私の場合は、ソバは農作物・種子穀類に、蕎麦とそばはその時の状況で使い分ける。漢字の多い
文章では「そば」を、仮名の多い場合は「蕎麦」を使うといっ具合である。正確を期す必要がある場合には「蕎麦切り」を使う。
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