真正の麺好きは「麺に拘る」・・・パスタからそばまで        13-9-1
日本人には麺好きが多い。イタリア人は別格として、韓国・中国人も日本人には敵うまい。蕎麦・うどん・きしめん・ソーメン・ラーメ
ン等々・・・種類も多様だ。だが御三家と言えば、蕎麦・うどん・ラーメンにとどめを刺す。蕎麦・うどんの400年に比べてラーメンは高
々100年の歴史しかないが、昨今の伸張ぶりには目を瞠るものがある。麺食は通常「麺・出汁・トッピング」の三つに特色が現れる。
蕎麦は「麺と出汁」に、ラーメンとうどんは「出汁とトッピング」に拘りを持つ店が多いようだ。だが進化の方向は異なっている。蕎麦は
垂直深化型、ラーメンは水平多様化型、うどんはその中間型といえよう。が、ここ十年ラーメンもうどんも”本来の麺重視”の方向に
ある。自家製麺するラーメン屋が増え、うどんもようやく国産小麦への関心が高まり始めた。「本物回帰」は今度こそ本物か?
藤村(東近江市) 13-4-4 文久蔵(彦根市) 13-4-4 川上(滋賀県・高島市) 11-12-22
進入路が長く続く。中央に一枚板の大テ
ーブル。小上がりもある。小奇麗なお店。
信州の蕎麦屋で修業、創業11年。「無心」
の書がある。十割と二八。二八のおろしを
注文。辛み大根が良く効いている。
彦根城下の七曲街道にある。文久2年
建造の蔵」を改造、創業5年。1,2階とも
全て椅子席。年代物らしい小物が調度
品として配されている。落ち着いた雰囲
気のお店。蕎麦は十一、やや太打ち。
湖西線・近江今津駅下車。丘陵にある
別荘地にご主人が手作りのログハウス。
セカンドハウスとお店の兼用。開店は日
曜日と予約のある日のみ。「日爪蕎麦研
究所」を名乗る。川上氏は元松下に勤務。
パスタ800年の歴史 小麦粉には硬質と軟質の二種類がある。前者はデュラム小麦とも呼ばれパスタの原料となり、後者が
パン・うどん・ラーメン等のそれとなる。パンは新石器時代に生まれ既に古代ギリシャ・ローマ時代に食されていた。パスタの歴史も
古いがパンには遥かに遅れ13世紀頃の書籍に初めて登場する。起源地は中国とも中近東とも言われるが決定的な証拠はない。
遊牧民(アラブ人)によって携行食品として乾燥パスタが開発されイタリアに伝わったとする説が有力である。西欧諸国・アメリカへ
はイタリアから伝播した。世界一のパスタ生産国であり消費国であるイタリアは、一人当たり年消費量は28kgに達しまさに国民食
となっている。パスタは蕎麦と全く異なって、工業化・保存食化の道を辿っているが、生パスタも家庭中心に強かに生き残っている。
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