ジャン・リュック・ナレ氏(ミシュランガイド総責任者)談・・・中央日報/日本語版(2009年2月5日)

  
 「昨年、東京に2週間ほど滞在した。 その時に食べた日本料理は私にとって非常に美しい冒険だった。 その2週間は本当に幸せだった。

    まず東京には16万件の飲食店がある。 パリを美食家の都市というが、東京は驚くほど素晴らしい飲食店が多かった。 多くの人々が料

    理を楽しんでいるからだ。 日本料理はクオリティーも素晴らしい。 シェフのレベルもどの都市より高く、何よりシェフ固有の技術がよく伝

    授されていた。 数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統は追跡が難しい。 特に私が高く評価したのは専門性だ。 パリの日本飲食店

    に行けば、寿司、刺し身、焼き鳥などメニューがたくさんある。 このため日本でもそうだと思っていたが、私が行った飲食店はほとんど寿司

    店、刺し身店、焼き鳥店、蕎麦店など専門店に細分化されていた。 非常に印象的だった。 こうした特性から日本の飲食店の相当数は誰も

    追いつけない専門性を確保していた。 当然、高い評価につながる」



      ★上記の談話は、韓国の新聞「中央日報」の記者がパリ・ミシュランガイドの本社でナレ社長に会い、「ミシュランガイド

       の伝統と名声の秘訣を尋ね、韓国料理のグローバル化への助言を求めた」・・・際のナレ社長の談話の一部であり、日本

       に対するリップサービスではないと思われる。

    
      ★「ミシュランガイド東京2010年版」によれば・・・

         東京 ★ 144店(蕎麦屋7店)  ★★ 42店  ★★★ 11店     パリ ★53店  ★★14店  ★★★ 10店